2009年、Joseph Tameはバス停より遠くまで走ったことがありませんでした。友人に誘われて東京クォーターマラソンに出ることになったとき、ゴールまでたどり着くには相当な動機づけが要ると分かっていました。答えは単純でした。発売されたばかりのiPhoneを頭に固定し、走りのすべてをライブ配信する。
リアルタイムで声援が届くなか、途中でやめるという選択肢は消えていました。
Josephは実験を続けます。東京マラソンのライブ配信は、やがて42,000人を超える視聴者を集め、世界のメディアにも取り上げられました。
企業から、こんな問い合わせが届くようになります。
うちの話も、こんなふうに伝えてもらえませんか。
2011年、Josephはパートナーの Satoko とともに、東京の空き部屋からWild Tameを立ち上げました。ストップモーション映像から始まった仕事は、写真、ブランディング、SNS、イベントへとすぐに広がっていきます。
やり方は単純でした。
一つひとつの仕事を重ねながら、会社は大きくなりました。
いまのWild Tameは、14の国籍をもつ人たちが集まる、30人以上のクリエイティブエージェンシーです。Netflix、Google、Mitsubishi、そして世界有数の製薬企業などとお仕事をしています。中心にあるのは映像で、それをブランディング、ライティング、SNSが支えています。物語を遠くまで運ぶための道具です。
額に固定した一台のiPhoneから、30人を超えるチームへ。変わらない考えがあります。





